『Rolling Stone』にて本展覧会のレポート記事が公開されました
アメリカのユースカルチャーを発信する1967年創刊の『Rolling Stone』にて、本展覧会のレポート記事が掲載されました。
坂本龍一『async』とはなんだったのか? 《async – immersion》東京展で体感する、晩年の傑作の本質▽
https://rollingstonejapan.com/articles/detail/45340
『async』のリリース当時、坂本龍一にインタビューをした音楽ライター・八木皓平さんが、当時のインタビューで語られた内容なども含めながら、その音楽的背景を紐解き、作品がいま改めて投げかけるものを考察する内容となっています。
以下、レポート記事本文より。
「まず結論から言うと、『async』という作品の思想的/音楽的な背景を考えると、この展開は同アルバムを考えるうえで極めて意義深いものだった。ホームリスニングでは経験できなかった『async』という音楽が持つポテンシャルを体感できる、またとない機会であることは間違いない」
「そういった彼の苦悩が苦悩としてではなく、音楽の快楽として昇華されていることもまた切なく、音楽の喜びであるとともに残酷さでもある。一時期はどこか輝いて見えていたはずの西洋的価値観が目の前で崩壊していく現代において、坂本龍一の苦悩は現代的なものであり、西洋的繁栄を享受してきた日本という国が抱えてしかるべき苦悩だろう。もちろん、坂本は『async』からそのようなメッセージを読み解くことは好まないに違いない。ただ、『async』の音楽的な達成や《async – immersion》の意義を、単なる喜びとして綴ることは、『async』という作品と向き合った際、決定的に何かを取りこぼしているような気になってしまう。そうした背景を踏まえて『RYUICHI SAKAMOTO + SHIRO TAKATANI AMBIENT KYOTO – TOKYO』に足を運べば、その体験の充実とともに、鈍い痛みが胸を刺すだろう」
ぜひご一読ください。